当社はキャンピングカー選びのお手伝いをします!
当社では「運転して楽しくなければキャンピングカーじゃない」をコンセプトに、実際にキャンピングカーを所有しているスタッフが、実体験に基づいたアドバイスをさせていただきます。
後述のようにキャンピングカーはコーチ部に手を入れながら居室として扱うものであるため、全く同じ車両は存在しないことが多いものです。通常の自動車と違い、探せばすぐに売り物が見つかるわけではありませんが、気長に探しお気に入りの一台を手にしていただけることを祈ってやみません。・・・詳しく見る>>>
■この大きさがオススメ!
大きさの限度は、ぎりぎりコイン式の駐車場に入る 幅220×長さ550をMAXと考えたいところです。幅に関しては比較的慣れやすく、特に左ハンドル車であればあまり不自由を感じませんが、長さが意外とやっかいです。このサイズを超えた場合、居住性は増しますが目的地と自宅の間ではコンビニやラーメン店すら立ち寄りが困難な状況も生じてしまいます。逆にこのサイズ内であれば、細い路地でなければ狭い道でもなんとか走行可能です。
オートキャンプ場に行くだけでしたら大きさはさほど関係ありませんが、やはり観光地に立ち寄り町を散策したり、道の駅で名産品を買う、時に繁華街の駐車場に停めてご当地の美味しいものを食べに行ったりすることもキャンピングカーの楽しみと考えたいところです。
■輸入キャンピングカーがオススメ!
国内コーチビルダー製は、見た目は住宅のようでファッショナブルに見えますが、外国製に比べ構造が華奢なため夏暑く/冬寒い/外の音がうるさい、また安全性に疑問が残る場合もあります。そして日本車の商用車やトラックがシャーシ部の種車となっているため走りは非力であり、坂道や高速道路で我慢の走りが求められます。一番大切な運転の楽しみが得られにくいということもあり、移動のために強制的な運転を強いられるようなスタイルは本末転倒であると思います。アメリカ車を種車にした国際基準の車種も少数ありますが、やはりキャンピングカー/モーターホームという長い歴史と文化を持つ輸入キャンピングカーをオススメします。
コーチ部に使われるガスレンジ、冷蔵庫、ベンチレーター・・・といった部材は、日本のビルダーであっても輸入車と同じ定評のある海外製のものを使用し日本製の部材が使われることはほとんどありません。クルーザー(船)と共通の部材も多くあり、部材提供メーカーにも長い歴史と実績があります。リペア用の部品も数多く安定的に供給されています。
■ズバリ、オススメ車種は?
当社ではシボレーアストロ/GMCサファリをベースとした小型のキャブ・コンバージョン(プロバン社タイガー、マトラン190、アストロスター等)、欧州のキャブ・コンバージョンをオススメしています。
またアメリカ車シャーシのバン・コンバージョン(ロードトレック等)もオススメします。アメリカ車やドイツ車がシャーシ部の種車であれば、たとえ20年落ちで30万キロを走破していても消耗品の交換でコンディションが蘇るのも魅力です。
【キャンピングカーを選択する基礎知識】
■ABCカテゴリーについて
キャンピングカーは種車のキャビンやメカである「シャーシ部」と居室部分にあたる「コーチ部」で構成されています。構成内容によりいくつかのカテゴリーに分類することができます。
クラスA(フルオリジナル)
ベアシャーシと呼ばれる自動車メーカーが製造したシャーシ部に、コーチビルダーがキャビンを含むオリジナルのフルボディを架装した車種になります。
バスタイプのボディであることが多く、キャビンからコーチ部まで全てオリジナルで設計・製造されます。このため見たことのない「顔」の車種になリます。
キャンピングヵーの最高峰でもあり新車は高額ですが、特に日本では置き場や修理の関係などから人気がないため中古は格安となります。
日本では種車が存在しない車種になりますので、通常の輸入車以上に一般に自動車工場での修理を嫌がられる傾向にあります。当然販売しているキャンピングカー専門店では、修理・車検共に受付けますが完全な売り手市場で、言い値の対応になるようです。
クラスB(バン・コンバージョン 通称:バンコン)
シャーシ部を含めた種車全体をそのまま活かして、改造によるコーチ部を備えた車種になります。
「顔」も種車と同じ。種車にはワンボックス車が選ばれます。
高さは大きくなるものの上方からの投影面積は種車そのままの事が多く、入門用として「運転しやすい」感じから人気があります。ただし当然、コーチ部には若干の窮屈感が生じてしまいます。
日本で見ることができる代表的なコーチビルダーには、ロードトレックやプレジャーウェイが挙げられます。シェビーバンとその後継のエクスプレス、ダッチバンといった有名車種を改造したものになり、シャーシ部のメンテナンスは通常のアメ車と同様であるため、修理や部品供給の面で不安がありません。種車同様の運転の楽しみを持てることもポイントです。
クラスC(キャブ・コンバージョン 通称:キャブコン)
種車のシャーシ部に新造したコーチ部を架装した車種。構造的には種車のBピラー以降をカットしたものが多くなりますので、「顔」は種車と同じですがコーチ部が全く違う作りになります。
小型から超大型までキャンピングカーのメインストリームでありいわゆるキャンピングカーというとキャブコンを想像される方も多いと思います。コーチ部にも余裕ができ装備も充実する傾向になります。ボンネット周りやキャビンは種車のままとなりますので、運転の楽しみや運転席の雰囲気が共通することがポイントです。
代表的なコーチビルダーにはウィネベーゴやバーストナーが挙げられます。日本のコーチビルダーによる車種も多く、軽自動車のキャンパーの多くもクラスCです。
トレーラー
シャーシ部がない、コーチ部のみの構成で、乗用車で牽引する車種です。
小型から大型までありますが、日本においては保管場所の問題から台数が少なく中古市場にも少ない状況です。代表的なコーチビルダーでは、エアストリームなどはTVなどでご覧になられたことがある方も多いのではないでしょうか。北海道などには実際のオーナー様もいらっしゃいます。
■装備について
キャンピングカーを日本で走らせる場合、道路運送車両法に基づき必要な装備があります。
それは下記のもので、8ナンバー・特殊用途・キャンピング車登録の車両には必ず備えられています。
・乗車定員用の座席(シートベルトが必要)
・定員の半数分のベッド(サイズの規定があります)
・ガスコンロ設備
・水道シンク設備
その他に、付加的な便利装備があります。
机上では何でもかんでも欲しくなりますが、実際に自分が必要装備を見極める必要があります。
<概ねどの車両にも装備されているもの>
・照明器具(蛍光灯やシャンデリア、最近ではLEDも)
・ベンチレーター(換気用窓)
・サブバッテリー(ディープサイクルバッテリーを使い、エンジンとは別系統)
・クローゼット
・収納棚/ストレージ
・ダイニングテーブル(対座式をダイネットと呼びます)
<車種によって装備されているもの>
・バンクベッド(運転席上方の二階部分、布団などの重要な荷物置き場になります)
・トイレ(カセット式が主流、非常時には必要?)
・シャワー(車内で使うものと車外で使えるものがあります)
・サイドオーニング(車両側面から軒のように出る収納式テント)
・冷蔵庫(電気式が主流)
・温風ヒーター
・ルームエアコン
・給湯器
・外部ストレージ(車外に後付けするもの)
・電子レンジ
・インバーター(バッテリーで電気製品を使う)
・発電機(騒音の問題から装備しない傾向にある)
・外部電源装置(車両にACをつないで電気製品を使う)
ガス供給方式は、1.LPGタンクを搭載 2.LPG据え付けタンク(通称USタンク)3.カセットコンロに使用するカセットガスの3タイプがあります。つい最近までLPGが主流でした。町のLPG扱い店は事故の可能性から個人への充填を断る傾向にありますので、充填してくれる店と仲良くなることが必須でしたが、最近ではカセットガスへの換装が行われるようになり、新車時からカセットガスの車両が増えてきました。
■コーチビルダーについて
キャンピングカー/モーターホームの本場である米国、欧州には大小多数のコーチビルダーがあり、日本にも大手を始め数社があります。そのごく一部をご紹介します。
※輸入車
ウィネベーゴ バーストナー ハイマー オートスリーパー
ロードトレック
■メンテナンスについて
<シャーシ部>
クラスB/クラスCでは、主としてシボレー(アストロ/サファリ / シェビーバン / エクスプレス)/フォード(E350エコノライン / トランジット)/フィアット(デュカート)/VW(ユーロバン・トランスポーター・ヴァナゴン)/メルセデス・ベンツ(トランスポーター / スプリンター)、国産トヨタ(ハイエース/マスターエース/ライトエース / ダイナ)、マツダ(ボンゴ)、いすゞ(エルフ)、三菱(キャンター)等があり、整備性や運転に関しては種車に準じることになります。キャビンの顔や造形も種車と共通となります。
<コーチ部>
コーチ部は部屋であり、ある程度は自宅のメンテナンスと同様に自分で補修や改修を行うことが前提となります。
全てをキャンピングカー専門店に任せればそれなりの費用がかかりますが、日曜大工やのリフォームのようにメンテナンス自体も楽しんでいただければと思います。電装・ガス・水道等は専門店の知識も必要となりますが、ネット等にDIYの情報も多数あります。
当社でお買上げの場合、シャーシ部/コーチ部ともに補修部品の供給やメンテナンスのアドバイスをさせていただきます。
■中古市場での販売動向
比較的小型のクラスCとクラスBが主流となっています。次いで保管場所の確保ができる郊外にお住まいの方には、大型クラスCも依然人気です。
クラスAは保管場所やメンテナンスの関係で限られた方のみからの人気のため中古試乗では割安感があり、破格で入手することも可能です。
キャンピングカー専門店では、一般の整備工場が敬遠する場合がある・コーチ部のメンテナンスには知識を要することから売り手市場であることが多く、店頭価格は高めになる傾向があります。これは業者が暴利を貪っているわけではなく、大きな面積を専有してしまう展示場事情や装備面の整備コスト等を考えたら仕方ないとも言えます。